MASSIVE ACTION S

自己満足で自己完結な小説書きます

この先は戦場か(2)

カウンター横の階段を駆け上がった少年はすぐに目的の部屋を見つけ中に入った。
「うーん・・・整ってるね・・」
「アロン!部屋は逃げな」
その続きはアロンと呼ばれた少年の体当たりで消されてしまった。
「っく・・・このクソガキ・・・」
アロンは素早く後ろにステップをして部屋の中を指さした。
「まぁ見てみなって」
「部屋を見た後でもお前をしばけるってことを忘れるなよ・・」
脅しの言葉を言い放ち男は部屋を眺める
「うむ、整っているな・・うん・・」
部屋は大人が5人並んで横になれるほどの広さでベッドが一つ
それ以外には何もない、壁の木材でできたタイルが少しばかりの個性をだしてはいるものの
やはり味気無い部屋であった。
「さて、今日は宿の外で剣術の稽古をつけてやろう」
「父さん・・・そりゃないよ・・」
「まだ日が高いか・・そうだな夕飯の前にみっちりと体に叩き込んでやる。それまで好きにしていろ」
「ではさっそく!」
少年の頭は宿の中を隅々まで見て回ることしか考えていないようだ。
上った階段を今度は滑るように降りて行った。

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